あえて売らない店!RaaSを取り入れた最新体験型ストアb8ta

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こばやしかをる

写真家/クリエイター 写真を撮る・教える 写真家。スマホ、写ルンです~一眼レフまで幅広く指導。写真・カメラ雑誌等にも執筆・寄稿するなど、デザイン制作・企画、プロデュース、ディレクションまでをフィールドとするクリエイターであり、ライターとしても活動中。


お店に行って商品を買う。

そんな当たり前の日常生活が変化した昨今ですが、

「あえて売らない」新しい小売り形態「RaaS」を取り入れた

体験型店舗b8ta(ベータ)とはどのようなお店なのか。

 

b8taはアメリカ・サンフランシスコ南部のシリコンバレー発、

最新商品が体験できる店舗で、2019年8月1日に1号店を有楽町と新宿に2店舗同時オープン。

 

最先端の技術に出会うべく、

「未来を感じるカタチに出会う、新しい体験と発見」をテーマに

b8ta Tokyo – Yurakucho スタッフさんに

商品説明をしていただきながらお話をうかがいました。

 

b8ta(ベータ)って何のお店? どこにあるの?

今回訪れたのはb8ta Tokyo – Yurakucho。

場所はJR有楽町駅から徒歩1分に位置する有楽町電気ビル1階。

晴海通りに面しており、地下鉄の日比谷駅からもすぐ。

東京駅・銀座駅・新橋駅からも徒歩圏内。

b8ta Tokyo – Shinjuku Maruiは新宿マルイ本館1階に店舗があります。

 

店名のb8ta(ベータ)という名はベータ版を意味しています。

正式版をリリース(公開)する前にユーザーに試用してもらうためのサンプルの状態などで、

実験的、試作機などを展開することができることから店名の由来となっています。

外からは店内が見え、店内からは外がよく見えるので開放感があります。

 

Q.―ガジェット好きなら面白いと聞いてきましたが、少し商品が違う感じを受けますね。

A.当初はアメリカの商品を半分程度取り扱う予定でしたが、

コロナ禍の影響もあり意図せず取り扱い商品が大きく変わったという点があります。

その反面、生活に密着した商品の新しい形を体験できる店舗となっています。

 

生活の中にあるテクノロジー、リデザインされ新たな機能を生む技術など

日本企業のよさを打ち出せる機会になったと思います。

 

ガジェットはもちろんですが、キッチン・生活用品、アパレル、コスメ、自転車にバイク、

まで様々に取り扱い、出品企業のほとんどが新たな事業展開に挑戦されていることもあって

今までになかったものばかりです。

そして、それらを体験していただきたいので、ここ電気ビルのフロア案内には

〝体験と発見〟と掲示していただきました(笑)

 

数々の新しい商品に触れるたび、ワクワクが止まらない!

Q.―代表的な商品、企業の取り組みなどご紹介いただけますか?

興味はあったけど、どこで試せるのかわからないという声が多いのは

こちらの「LOVOT(らぼっと)」。(現在は出品終了しています)

 

多様なセンサーを搭載し、ディープラーニングによって接し方で性格も変わる

家族のようなロボット。

ペットが飼えない方、ご高齢の方の見守り、生き物と接する機会が減っている

子どもたちにも役立っています。

GPSが機能し、帰宅すると玄関で待ち構えてくれるようです。

 

カラフルな丸い石はAR対応 ミニチュア太陽系セット「AstroReality」です。

お子様向け知的玩具になります。

アプリを介して太陽系全体像を視覚3D体感できます。

時代が変わると学習する方法が変わりますね。

上段)サイズと重みが赤ちゃんのような抱き心地。鼻をこすると表情を変えたり、抱きかかえると安心して目を閉じて寝てしまったり。
(残念ながらLOVOTは10月末をもって体験終了)
下段)AstroRealityは、小学生の頃に知っていたらもっと宇宙に関心が持ててたかも!と思ってしまいました。

 

サンスターさんは、QAIS(クワイス)というブランドで除菌脱臭機として

初の家庭用機種「QAIS -air- 03」を販売されています。

別売の専用パーツを用いることで、ウォールクロック、ペンダントライト、

スタンドライトとしても使えるので、お部屋のインテリアとして考えられています。

サンスター光触媒・除菌脱臭機「QAIS -air- 03」 従来のメーカーイメージとは異なる製品です。
フィルターレスでメンテナンスフリー

 

Q.―写真家としては、カメラアイテムが気になります。

A.b8taで取り扱っているメーカーは2社。

キヤノンさんの「観る」と「撮る」を一体化した望遠鏡型カメラ

「PowerShot ZOOM」は、双眼鏡的な役割もあり、スポーツ観戦などをしながら

静止画も動画も撮影可能。高倍率ズームは視界の延長となりAF動作もスムーズ。

 

リコー発のスタートアップカンパニー ベクノスから発売された

スリムなペン型デザインの全天球カメラ「IQUI(イクイ)」は、

従来製品であるRICOH THETA同様にスマートフォンアプリの加工と併せて楽しめます。

どちらも気軽に持ち歩け小型・軽量で機能特化していて、

スマートフォンのカメラだけでは撮影できない機能を備えていることが特長。

上)キヤノン:「PowerShot ZOOM」 下)ベクノス:「IQUI(イクイ)」

 

どちらも見た目からはカメラとして想像しがたいもので、

体験してみないと機能や感覚が分からないものです。

最近は、取材に訪れるカメラマンさんのカメラ自体もアクションカメラだったり、

小さなミラーレスだったりと、大分傾向が変わってきました。

これからのカメラの在り方を考えさせられますね。

 

それから、取材にお越しになる方に特に人気なのがこちらのNeo Smartpen。

普通のペンの使いやすさをデザインに取り入れています。

スマートペンがノートに印刷された微細なコードを認識することによって

手書きした文字がデジタル化されすぐに共有できます。

その場でメール送信も、音声も送れてしまうんです。作業の時短になりますよね。

専用のノートとアプリを使いデバイスと連携。手書きの雰囲気もそのままに伝わります。
また、スケジュールはカレンダー機能と同期可能。

 

コスメも進化しています。

花王さんのスペシャルケアアイテム「エスト バイオミメシス ヴェール」は、

美容液を肌に塗布し専用機器を用いて肌上に積層型の極薄膜をつくる独自の技術です。

蜘蛛や繭の糸のような繊維が噴射され、薄膜を作ります。

この技術によって、就寝中に肌の湿潤環境を整え、保護し続けることができる

新たなナイトケア商品になっています。美容の世界も着実に未来への一歩を歩んでいますね。

 

高価な商品ではありますが、2週間の有償レンタルも可能ですので

購入前に体感してからご購入いただけます。

スペシャルケアアイテム「エスト バイオミメシス ヴェール」一層目の美容液を保護した膜が一枚の皮膚の様にめくれます。
新しい考え方、化学の進化を感じる化粧品。

 

その他にもお家で筋トレできる「BODY BOSS」は鍛えたい部位にパーツを組合わせ、

動画を見ながら正しい効果的なワークアウトを行えます。

4つのアクセサリーの組み合わせで40種目以上のトレーニングが可能です。

公道を走れるスタンディング電動バイク「Free Mile plus」は

付属のサドルを取り付けて走行もできます。

左)「BODY BOSS」は薄さ10㎝で収納場所もとらない。
右)「Free Mile plus」b8ta Tokyo – Yurakuchoにて週末毎週土曜・日曜 試乗体験イベントを開催しています。

 

ここに取り上げたものはほんの一部。

実際に試したいもの、触れなければわからない質感・機能などが様々に体験できます。

説明していただいると楽しくて思わず時間を忘れてしまいました。

取り扱い商品は2店舗で145種類以上もあるのだとか。

商品サイクルは3か月程度で入れ替わるのでそのときどき訪れる度に

新たな発見があるはず!

 

ブランド専用のコーナー CAINZ(カインズ)とGoogle

Q.ブランド専用コーナーとは?

A.一部のエリアはブランド専用のコーナーとして契約することも可能になっており、

現在はCAINZさんとGoogleさんが出品いただいています。

 

CAINZコーナー

CAINZ/緑と木目で落ち着いてリラックスできる空間づくりが特長。

 

Q. CAINZさんコーナーの特長について

A.CAINZさんは、カインズホームから社名を改めてホームセンターのイメージを払拭しています。

商品自体もリデザインされただけでなく、誰でも知ってる商品だからこそ

お客様の声や社員のアイデアが詰まった機能美の実用生活用品で、

使い勝手の良さ悪さの両面を知らないと作れない商品が並びます。

 

ホコリ取りの〝コロコロ〟毎回めくるのが面倒なテープの切り口を探すことなく

スムーズにシートがはがせる画期的なアイデアです。

中身だけ欲しいとおっしゃる方も多いんですよ。

左上)取っ手が外せる「ストーンマーブルフライパン」他社だと数万円のところが4,980円
左下)クッションに見える座いすはベッドの上でもリクライニングでも使えるようにデザインされ既存のイメージを超えています。
右)コロコロはシートのカタチに注目。「いつも端がある」ようにデザインされています。

 

CAINZさんは東京23区内に1店舗しかないのでこの場所の立地を活かし、

今までCAINZの店舗に足を運んだことの無い層への訴求を目指しています。

比較的安価なものも取り揃えており、ある程度金額がまとまれば

わざわざ店舗に出向かなくてもネットで注文できることもメリットです。

 

社内の何万点というアイデアと、実際のモニタリングを経てデザインに反映され

商品化されている点が素晴らしいですね。

価格も驚くほど安価です。僕もCAINZさんの商品はすごく気に入っています。

実用的だけど考えられていて、かゆい所に手が届くアイデア&デザイン商品ばかり。

私も思わず興奮して「すごいなぁ」と思わず声が出ました。

生活を豊かに、快適にするってこういうことなのではないかと実感できます。

 

Googleコーナー

Google/黒く引き締まった空間にロゴと赤いデジタルカウンターはインパクトあり

 

Q. Googleさんコーナーの特長について

A.まだまだハードウェアのイメージが少ないGoogleさんですが、

スマートスピーカー「Nest Audio」は2台揃えることでサラウンドになるなど

音質にもこだわっており、「Nest Hub Max」はスピーカーのみでは出来なかったことが

大幅に増えています。

キッチンでのレシピ モーニングルーティンなどにも役立ち、

Netflixの再生、テレビ電話など生活の一部として活用できるように考えられています。

PCがなくとも直感的操作でできることがこれからどんどん増えていきますね。

左上)Google「Pixsel4a5G」のカメラは黒つぶれせず撮影が可能
右上)ローリングシャッター現象を利用して肉眼では見えない文字を読み取ることができるなどAIの解析処理が優れている。
下段)「Nest Hub Max」はタブレット端末+スマートスピーカーで、感覚的操作性がよく音声アシスタントも機能する。

 

小売りをサービスするという新形態 「RaaS」

Q.―商品さながら、とても興味深く注目したのが新しい小売りの形 RaaS (Retail as a Service)です。「サービスとしての小売り」という新形態はどんなものでしょうか。

A.「実店舗運営のサブスクリプションサービス」と言えばわかりやすいかもしれませんね。

出品企業は定額(月額固定費)を支払うことにより実店舗に出品する際に抱える

ハードルを大幅にクリアできます。

棚貸しという形になりますが、店頭にスタッフを置く必要がなく、

在庫管理、物流サポートなどの諸経費を抑え、都内の一等地で商品を

アピールすることができ、売上は100%メーカーへ計上される卸もない

ビジネスモデルです。

 

店内には複数のセンサーやカメラが設置され、どんな人がどんな製品に触れ、

見て試したか、質問したかなど顧客の行動や属性についての

データを収集することで、マーケティングを同時に行い、

データの蓄積・分析が可能になっています。

これによって商品改良のサイクルが2年であったところが

半年になるということもあります。

 

今まで膨大な時間と費用が必要であった〝顧客の手に届くまで〟のプロセスが

大幅に短縮されることで、企業にとっても未来を見据える足掛かりになっています。

このRaaSという形態を通じて企業は既存顧客以外の新たな顧客を得ることができ、

お客様の声をダイレクトに商品の開発・改良に活かすことができるのです。

 

また、一つの商品について興味のあるお客様が、

自身の目的と直接関係のない商品にも触れられて知ってもらうことができるという点も

企業にとってのメリットです。

コスメの隣にガジェットがあるといった意外性も楽しさの一つだと思います。

有楽町店の店内にはイベント・セミナースペースも併設している

 

お客様にとっても、テレビの情報で気になったものや、ネットの評判・口コミだけでは

わからない部分を体験できるメリットがあります。

実際に商品購入前に手に触れる、試すという意義は大きいですし、

必ずしも店舗で購入していただかなくてもよくて、お試しいただいた後に

オンラインショップや各ブランドのウェブサイトからでも、

近くの店舗で購入してらってもいいんです。

 

アドバイスなども含めて企業にとってもお客様にとっても

RaaSという小売形態は利用しやすいと思います。

 

未来に繋がるリアル体験と発見する楽しさを感じよう

「あれは何?何するもの?」と質問を重ね、使い方や説明を受けていると

あっという間に時間が過ぎてしまう楽しい空間b8ta。

自分の知りたいものだけでなく、企業や商品の考え方にも触れ、

未来を展望しながら進化する企業の取り組みに注目するのも面白いはず。

 

さらに今後は「日本のものづくりの精神と未来」が期待されます。

伝統工芸品、職人技などに今後はフォーカスされ、

そこにデジタルの力でフィーチャーされることで、技術が守られていくことも大事ですね。

と、堀切さんもおっしゃっていました。

 

時代に適応する新しい形の〝発見と体験〟を探求する場所b8ta。

コロナ禍となりネットの世界に頼りがちですが、やはり体験することの大切さと楽しさ、

豊かな創造性に触れることの意義を感じました。

この場で私たちが体験することによってまた新たな未来と価値が生まれていくはずです。

ぜひ一度は訪れてみてくださいね。

 

<店舗情報>

b8ta Tokyo – Yurakucho
場所:〒100-0006 東京都千代田区有楽町1-7-1 有楽町電気ビル1階
営業時間 :11:00ー19:30
定休日:不定休

b8ta Tokyo – Shinjuku Marui
場所:〒160-0022 東京都新宿区新宿 3-30-13 新宿マルイ 本館1階
営業時間:商業施設に準拠
定休日:商業施設に準拠
URL:https://b8ta.jp/

取り扱い商品の最新情報・イベント情報はSNSなどでも配信しています。

Twitter: @b8tajp

※本記事で紹介の商品は2020年10月末に出品されたものとなります。

 

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