ファスティングで疲れたココロとカラダを簡単リセット

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ととろん堂

フリーライター 兼 現役大型バス運転士として東京下町を徘徊中


中国医学(漢方)には、「未病」という言葉がありますが、

薬酒製造の養命酒が、全国の女性1200人にアンケートした

30~50代女性の健康意識と実態調査」結果によれば、

なんと8割以上もの女性が「未病」状態にあるとのこと! 

 

そんな悩める多忙世代の皆さんに、

ぜひおすすめしたいのがファスティング(「断食」)

動詞英単語 fast (絶食する) の意味どおり、

一定期間食事をとらないことで、体内に小さな危機的状況(飢餓)をつくり、

人間の自己治癒力を目覚めさせる健康法です。

 

2016年にノーベル生理学・医学賞を受賞した大隈良典栄誉教授の

「オートファジー(自食作用)研究」でも、このオートファジーが

「食べない」ことで活性化される、とされています。

フランスには、「ファスティングは、”メスのいらない手術”」

という言い伝えがあるほどです。

 

ファスティングのメリット

ファスティングには、どのような効果があるのでしょうか?

  1. デトックス(体内の有害物質・老廃物を体外へ排出)
  2. 内臓(胃・十二指腸・大腸・すい臓・肝臓・腎臓など)の疲労回復
  3. 睡眠中に消化器官も休むため、目覚めスッキリ!良質な睡眠
  4. 上記(1)-(3)の複合効果により、生活習慣病を予防し、ダイエットに高い効果

※上記、大和酵素「ファスティングのメリット」より一部抜粋、加筆修正

 

よいことずくめじゃないです!「ただ、食べなきゃいいんですよね?」

ただ残念ながら、そう簡単なものではないです。

 

ファスティング施設(断食道場)を利用するメリット

一般的なファスティング・セオリーでは、

準備期(徐々に食事量を減らす時期)をへて、断食期間から回復期へ、

というサイクルを作り、体への負担をおさえながら

「食べないこと」の効果を最大化します。

 

しかし、回復食が、ファスティングを成功させる上で一番難しいのです。

断食期間中に、体は飢餓状態になっていますから、

予備知識なしに大量の甘いもの、アルコール、

普段どおりの食事1人前などをとったらどうなるでしょうか?

砂漠が水を吸い込むように、体はすべての栄養素を体内に取り込もうとして、

リバウンド一直線です。

 

そうならないように、専門家がアドバイスをしながら、

日常生活へ送り戻してくれるのが、ファスティング施設なのです。

 

また、日ごろ断食をしていない人が取り組むと、

頭痛、吐き気など “断食の好転反応”がおこります。

好転反応自体は病気ではありませんが、

体の不調がこわく、断食を途中でやめてしまう人もいます。

そこで、初心者のうちはとくに、専門家がそばにいる環境で

はじめることをおすすめします。

 

さらに、ファスティング施設は比較的郊外にあるため、

いやおうなく数日間旅に出ることになります。

普段どおりの生活を続けながら断食することはむずかしくても、

断食のために出かけてしまえば、目的に集中できるものです。

そして、旅立ち前の調整ごとは増えますが、

いったん仕事や家庭をはなれてしまえば、

「情報断食」の効果も副次的に得られるのです。

 

ファスティング施設 過ごし方の例

今回は、1973年創業の専門ホテル「アイウェルネス伊豆高原」に2泊して、

どのようなプログラムなのかを体験してみました。

一般的なプログラム

滞在期間は、2泊3日以上1泊単位で、自由に設定できます。

今回は、最短の2泊で予約しました。

その場合、入所当日(1日目)が「断食日」になりますので、

前日以前から食事量をおさえ目にして、各自で断食への準備をします。

※滞在2日前の朝、1回目の捕食(約50kcal)

 

このようにシンプルなタイムラインで、

予定表は「スッカスカ」に感じられるでしょう。

普段いそがしくて、スケジュール帳をまっ黒にしている人でしたら、

不安に感じるかもしれません。

※2日目夕、2回目の捕食(約70kcal)

 

しかし! 断食になれていない人が、

滞在中の予定をびっしりうめるのは、やめておきましょう。

とくに滞在初日(1日目)夕方以降、断食による好転反応(頭痛、めまい)も

出てくるころ。

 

ここは温泉地のど真ん中なので、リクエストすれば、

近隣の天然温泉施設へも送迎してくれます。

 

しかし! 空腹の絶頂期に観光温泉に行ってみてください。

美味しそうな湯上がりビールや、地場のひもの、

色とりどりな土産ものの誘惑に、あなたは打ち勝って、

何も食べずに帰ってこられますか?

 

部屋のテレビもクセものです。普段は夕方7時前後に、

ダイニングでゆっくりテレビを観ることなど少ないかもしれませんが、

気がつけば、グルメ特集をやっているチャネルがどれだけ多いことか!!

空腹で、頭の中が食べ物でいっぱいになっているときに、

これはまさしく「飯テロ」ともいうべき有害番組です。

テレビの電源は切ってしまって、日が暮れたら明かりもつけず、

小学生よりも早くベッドに入って寝てしまいましょう。

 

そして翌朝どうなるのか?

夜明けより前に目が覚めてしまう人が多いと思いますが、

内臓がゆっくり休んだので、目覚めスッキリ。

肌もファスティング前よりハリが出て、

化粧のノリが格段に良くなります(※個人差があります)。

 

思考力があがり、普段は読みづらい難解な本をスラスラ読めたり、

考えごとがまとまりやすくなったり、

朝8:00頃までの「黄金の3-4時間」が得られます。

これが、じつはファスティング施設にこもる最高のメリット、

と言ってもよいかもしれません。

事実、研究者や執筆家の方で、自由時間をすべて仕事にあてるために、

1週間も10日もこのファスティング施設に泊まりにくる人がいるそうです。

※一般論としての体験談をあげており、効果効能の説明ではありません

 

※滞在3日目、最終日朝の普通食(回復食)約500kcal

 

ココロとカラダをリセット

まだ「実際にファスティング施設に行ったことがある」という人は少数なようで、

「行ってみたいけれど不安…」と感じる方も多いのではないでしょうか?

しかし、”未病”に悩む多忙世代こそ、健康維持のため、

真剣にファスティングに取り組むべきです。

そして、自己流で失敗しないためにも、ぜひ職場や家族の協力をえて、

数日間だけ遠出をして、施設に泊まりこんでみることをおすすめします。

 

もしお住まいの地域からそれほど遠くないところに、

自分に合いそうな施設があれば、勇気をもって一度問い合わせをしてみてください。

 

あなたと同じように悩む多忙世代の女性たちが、

すでに単身で、あるいは友達づれで、これらのファスティング施設に通い、

ココロとカラダを簡単リセットしていますよ。


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