川崎初の水族館「カワスイ」がオープン|デジタル技術がすごい新感覚水族館

この記事をかいた人

こばやしかをる

写真家/クリエイター 写真を撮る・教える 写真家。スマホ、写ルンです~一眼レフまで幅広く指導。写真・カメラ雑誌等にも執筆・寄稿するなど、デザイン制作・企画、プロデュース、ディレクションまでをフィールドとするクリエイターであり、ライターとしても活動中。


次世代の楽しみ方を提案する

都市型エンターテインメント水族館!「カワスイ」。

2020年7月17日JR川崎駅前にオープンしたばかりの

「カワスイ 川崎水族館」に行ってきました!

商業施設 川崎ルフロンの9・10階にオープンしたカワスイは、

何と言ってもわかりやすく親しみやすいネーミングが魅力の一つ。

 

〝世界の美しい水辺〟をテーマに、都会にいながらにして

世界の水辺を散歩する感覚で楽しむことができ、

水族館でありながら動物園にも近く、

更にはデジタルテクノロジーが駆使され

テーマパークとしても楽しめるこれまでにないユニークな水族館です。

 

カワスイの運営会社である株式会社アクア・ライブ・ネイチャーで

広報を担当されている鶴さんにお話をうかがい、

同じく広報担当の河田さんのご案内にて館内を歩いてきましたので、

リポートをお届けいたします!

 

駅から徒歩1分?! 生態とデジタルテクノロジーが共存する新しい水族館

今までの水族館は郊外型で屋外の空間や

自然環境と融合した施設であることがほとんどでしたが、

カワスイは都心の真ん中にあり、しかも商業施設と併設されています。

JR川崎駅から徒歩1分の川崎ルフロン内9・10階にあるカワスイ

日常生活でお買い物しながらフラッと行けてしまう立地

Q.なぜこのような場所に開業されたのでしょうか?
「商業施設ルフロンさんのリノベーションに関するご要望に

お応えする形で実現いたしました。

床の面積や荷重が限られているので

水量を豊富に置くことができないといった制約がありました。

 

また、都心に住む感度の高いお客様に

どうやったら楽しんでもらえるのか?と考え、

最新のデジタル技術を取り入れた展示を行っていこうという趣旨の下

〝光・音・映像〟が融合して体験できる

エンターテインメント型施設として誕生した水族館です。

恐らく、延床面積対比では日本一水量が少ない水族館ではないかと思います。」と、広報 鶴さん。

 

世界初と日本初の技術 最も水量の少ない水族館

さらには、

「カワスイには大きな水槽はありませんし、イルカやアシカのショーもありません。

しかし、デジタルならではの楽しさと環境への配慮がなされています。

〝映像・植栽・生態〟生き物が住む環境とともに楽しめる水槽が

いくつもありますので、空間と共に楽しんでください。」

とお話をいただきました。

 

カワスイは立地を活かしつつ、様々な条件を考慮し、

日本で初めての挑戦となるデジタルテクノロジーを駆使した

都市型水族館としてオープンしたのです。

 

お話をうかがい益々興味が湧いてきましたのでさっそく館内へ。

ここからは河田さんにご同行いただきました。

 

昼と夜、時間帯によって異なる空間演出

早速ゲートを入ると広がる空間「プロローグ」では、

プロジェクションマッピングよるインスタレーションが展開されています。

モノトーンのチョークアートのイラストに動物たちが動き回り見え隠れ。

鳴き声や照明とともにワクワクする感覚が生まれてきます。

「プロローグ」ではお客様も動物たちが登場するタイミングを狙って撮影に夢中

各ゾーンの入口のデジタルサイネージ ここにも動物たちが登場

来館する時間帯が異なることで、登場する動物たちや空間演出も変わるのだとか。

川崎という地域はファミリー層から単身世帯の方も多く、

人口増加率が上昇している地域でもあるため、

その特徴を取り入れ入館を昼・夜二部制(完全入れ替え)にしたとのこと。

これも日本初ではないでしょうか。

 

地元を流れる多摩川~はるか南米アマゾンまで、ユニークな生き物に出会う

カワスイは2フロア構成で、10階に「多摩川」「オセアニア・アジア」「アフリカ」、

9階には「南アメリカ」「パノラマスクリーン」「アマゾン」の

6つの展示ゾーンが設けられていて、

世界のさまざまな環境で暮らす生きものを鑑賞できます。

 

地域密着型であり文化施設としての役割も

大切にしたいという思いが込められ、

地域の皆様に愛されている多摩川の現在の様子を展示。

映像(背景)・植栽(木々)・生態(魚たち)で構成される水槽群

生きる環境を知りながら鑑賞することができます。

背景の映像は多摩川上流の田園風景。

この映像も上流~下流へと移動し時間帯で変化するので水槽の見え方が変わるのです。

多摩川に鮎が泳いでいるなんて思いもよりませんでした。

青は「オセアニア・アジアゾーン」

赤は「アフリカゾーン」

各ゾーンの生きものたちが様々な表情で出迎えてくれます

案内してくれた河田さんおススメは「南アメリカゾーン」パンタナルエリアの水槽。

パンタナルは南アメリカ大陸のほぼ中央部に位置する、

生命みなぎる熱帯性大湿地。

背景には実際にアマゾン川をドローン撮影した映像が流れています。

色とりどりの小さな魚たちがたくさん!皆さん座り込んで真剣に見入っていました。

 

「南アメリカゾーン」のパンタナルエリア

私が魅了されたのはレンソイスエリアの水槽。

知る人ぞ知るブラジルの絶景観光地

「砂丘レンソイス・マラニャンセス国立公園」を模した空間です。

水槽の背景に砂丘が見え、その緩やかな曲線が魚たちの姿を美しく引き立てていました。

夕陽を浴びながらこの砂丘を歩いてみたい!

水槽のそばには砂丘をイメージできるよう砂があり触ることができます ※砂は現地のものではありません

ここまでで、お気づきでしょうか?実はカワスイの水槽は全て淡水なのです。

さらには、アマゾン川に暮らす生き物を

原寸大で見ることができる「パノラマスクリーンゾーン」。

絶滅危惧の動物たちを持ち込まない(持ち込めない)といった

環境への配慮を考慮してデジタルスクリーンで展開しています。

 

約200度の角度のついた、超広角スクリーンに登場するカワイルカやマナティは、

鑑賞している人の動きに合わせ手を動かしたり、

くるくると回ってかわいらしい姿を見せてくれます。

 

登場する生き物たちはすべて原寸大

このスクリーン、面白いことに思い切り画面の前に近づいて見る方が

よりリアルに体験でるんです。

こうして、どのゾーンを見てもデジタル技術が違和感なく

生態と融合し、活かされ、鑑賞者を楽しませてくれるのがカワスイの特徴なのです。

 

生きもの情報はスマホでチェック!アプリやQRコードで楽しむ学びスタイル

空間を楽しむために水槽そばに設置する従来の魚名板をあえて外し、

QRコードやスマホアプリ「LINNÉ LENS Screen(リンネレンズ スクリーン)」を導入。

自ら情報を取りに行く、調べるというアクションを喚起しています。

水槽のそばにあるQRコードや水槽内の生き物にかざせばAIがリアルタイムで解析し、

生きものの種類と特徴を解説してくれるという現代テクノロジーを活かした学びのスタイル。

 

館内に設置されているディスプレイモニタには水槽内に4Kの水中カメラが設置されLIVE映像が投影されている

また、館内のスタッフがそばにいれば気軽に質問をすることもでき、

こうした取り組みと併せ、デジタルネイティブ世代やお子さんたちにも

違和感なく受け入れられている様子もうかがえました。

自ら調べるというアクションがあることで

その場にいるみんなが一緒に学ぶことができ、共有できるというメリットも。

 

写真左下:QRコードの読み取り画面/右下:スマホアプリ「LINNÉ LENS Screen(リンネレンズ スクリーン)」
どちらも生態の情報がわかるようになっている。

文字情報に頼らないことで子ども達は魚に興味津々。

積極的にスタッフに質問をしていました。

じっくりと生きものを観察することで、

特徴や不思議な点を見つけるおもしろさがあります。

今後はスタッフによる館内見学ツアーなども検討しているとのこと。

 

熱帯雨林を五感でリアルに感じる新感覚ゾーン

水族館といえば、大きなアクリルガラスの水槽を

回遊するように鑑賞するイメージがあるのですが、

カワスイでは各ゾーンの水槽の大きさ、

水面の高さといった点も他の水族館との違いがあります。

 

水槽のほとんどは大人がのぞき込める高さのものが多く、

お子さんなら抱っこしてあげることで一緒にのぞき込んで鑑賞することができるのです。

さらに、アマゾンゾーンでは屋外の光を感じ、

雷が鳴り、霧が出て、スコールが降るなど熱帯雨林の自然を

リアルに五感で感じることができるように工夫が凝らしてあります。

小部屋のように水槽スペースが分かれており、

川を断面から見るような感じで、水面が大人の肩~目線の高さにあるため、

水の中を歩いているような感覚を得ました。

カピバラも水の中を泳ぎます

熱帯雨林の湿度高く、土の香りの中、

水辺の陸に生きるカピバラやナマケモノ、

大きなくちばしが特徴的なオニオオハシなども見ることができ、

エサやり体験などのイベントも今後予定されています。

(現在、新型コロナウイルス感染予防のため営業を見合わせております)

 

お土産やカフェも充実 お子さん向けの配慮が盛りだくさん

様々なスタイルで展開するこだわりのカフェ空間

10階の水族館エントランスに併設する「CAFE CRAM」、

ビュッフェスタイルレストラン「AOW」9階には

森をコンセプトにした緑いっぱいの「こもれびカフェ Sweets & Café」

さらにその隣には、川崎駅前の景色を一望できる開放的な空間

「ソラネコカフェ」を順次オープン予定。

写真左上:CAFE CRAMのカウンターには子どもの目線で対面しながら食事を楽しめる「お子様ポケット」を設置
右上:館内の売店/左下:キッズルーム/右下:こもれびカフェ入口

 

絶景の中で猫を愛でることができる「ソラネコカフェ」

世界の料理がビュッフェスタイルで楽しめる「AOW」
※一部のレストラン、カフェは新型コロナウイルス感染予防のため休業しています。

カフェにはWiFiと電源などの設備もあるので

休憩しながらSNSでカワスイの魅力的な様子をシェアするのも楽しい過ごし方です。

 

定番モノにコラボグッズ、博物館並みの本格的なものも

9階のオフィシャルショップは、カワスイに入館していなくても立ち寄ることができます。

取り扱う商品も幅広く、面白系、かわいい系、キャラクターものまで取り揃え、

博物館系の本格的な物もありマニアックな方にも楽しめる品揃え。

人気イラストレーターかなへい氏とコラボしたオリジナルグッズも

モルモットたちに癒されるふれあいパーク

オフィシャルショップの横にはモルモットとふれあい体験ができる

「ふれあいパーク」もあります。

(現在、新型コロナウイルス感染予防のため営業を見合わせております)。

 

世代を問わず楽しめるデジタルとリアルな体験を楽しもう

遠方への旅行ができない今、

海外旅行でもなかなか行くことができない地域・秘境・世界の水辺を

身近に感じる空間で旅行気分を味わうのはいかがでしょうか。

 

小さなお子様から大人まで世代を問わず楽しむことができ、

環境保護にも取り組み、最新テクノロジーを取り入れた

水辺のオアシスを体感できるこれからのスタイル水族館 カワスイ。

近隣居住や勤務先が近く、通いやすい方なら

2回分の入館料金で購入できる年間パスポートもおススメ。

お買い物ついでにカフェ利用で休憩するだけでも価値ありです。

 

限られたスペースを存分に使い、

様々な取り組みと工夫が凝らされたエンターテインメント水族館。

駅前に居ながらにして学びと癒しを感じる都会のオアシス「カワスイ」で

あなたらしい楽しみ方を見つけて見ませんか?

私も雰囲気の異なるムーディーな夜のカワスイに出かけてみたくなりました!

 

施設情報/カワスイ 川崎水族館

営業時間:昼 10時~17時/夜 18時~22時(完全入れ替え制)
住所:神奈川県川崎市川崎区日進町1ー11「川崎ルフロン」9-10階
料金:
【昼チケット】大人2,000円、高校生1,500円、小・中学生1,200円、幼児600円
【夜チケット】大人2,000円、高校生1,500円、小・中学生1,200円、幼児600円
【共通チケット】大人3,000円、高校生2,250円、小・中学生1,800円、幼児900円
※昼チケットは10:00〜17:00、夜チケットは18:00〜22:00
※3歳以下は無料
※12歳以下は16歳以上の同伴必須
※新型コロナウイルス感染予防のため混雑時の入場制限や一部休業しているサービスもあります。
ホームページでご確認ください。
・公式HP:https://kawa-sui.com


読み込み中...

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です